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アーティスト「AYAME」が挑むCDに代わる音楽配信と未来の音楽のカタチ

2024.01.09

BAKU
こんにちは!株式会社CrossVision代表のBAKUです。今回はデジタル音楽マーケット「SoundDesert」を活用した音楽の販売/配布に実績のあるアーティスト「AYAME」さんにお越しいただきました。
こんにちは!

AYAME

BAKU
今回はWeb3やAIなどの最新テクノロジーを取り入れた音楽活動に力を入れているAYAMEさんに、CDに変わる音楽の販売配信とファンとの繋がり方についてインタビューしていきます!

アーティスト「AYAME」について

BAKU
よろしくお願いします!
まずは自己紹介としてご自身のアーティスト活動や背景について教えてください!
ビジュアル系バンド「摩天楼オペラ」のキーボードとして活動しています「AYAME」です。バンド活動以外にも京都情報大学院大学で音楽と情報テクノロジーを教える客員教授を務めるなど、最先端テクノロジーを駆使した音楽制作を行っています。

AYAME

BAKU
AYAMEさんはAIを駆使した音楽制作web3を使った音楽マーケティングを行うIT技術を使いこなして活動するアーティストなんです!
私も技術を駆使して日々サービスの可能性を模索しているのでAYAMEさんの活動は非常に興味深いです!

 

NFT付きアクリルジャケットの取り組み

AYAMEアクリルスタンド

BAKU
これがCDに変わるかもしれない音楽アイテムですね?
はい。CDプレーヤーがない家庭が増えている中でCDを売り続けることに10年以上疑問を感じてきました。デジタルでの音楽販売も行ってきましたが、カタチのない商品は中々ファンにイメージしてもらいにくくて・・・
そこで、リアルとデジタルのアイテムをセットで販売する方法を考えたんです。

AYAME

BAKU
そこでSoundDesertの「デジタル音楽配布システム」を利用してくれたんですね!
配布用URLをNFC(※)チップに記録して、製造したアクリルジャケットに貼り付け。 スマホをかざせば音楽視聴とデジタルCDの受け取りができるリアルとデジタルのハイブリッドグッズを作りました。

AYAME

※NFCとは交通系ICカードやクレジットカードに使われるデバイス同士を近づけることで通信できる技術。

 

BAKU
これ、CDよりも場所を取らないし、スマホをかざせば再生できるのでめっちゃ便利なんですよね!
今時、家にはCDプレイヤーがある家も減ってますもんね・・・

 

CDライクなグッズを作るに至った経緯は?

最初はNFTというデジタルで音楽を自由に売買できる技術を使って音楽を売っていたんですよね。ただ、購入するには暗号通貨が必要で購入障壁がとても高かったんです。

AYAME
グッズで決済しちゃえば面倒な暗号資産決済を回避できるんです。

AYAME

BAKU
確かに暗号資産でNFTを買うのって難易度高いですもんね・・・
それだけじゃなくて、また、昔からの願望として音が鳴るものを創りたいと思ってたんです。CDプレーヤーがない家が増えて、CDが音楽を伝える役割を果たさなくなる中で、オルゴールやソノシートなどいろいろ検討して、スマホにかざせば音楽を聞けるNFCチップとデジタルで音楽をコレクションできるNFTという発想に至りました。

AYAME
今、音楽を聞こうと思ったらスマホで検索するじゃないですか?
そうじゃなくて、部屋に飾っているものを手に取って、そこにスマホをかざすと音が出る。部屋の空間と音楽が結びつくような、生活の中で音楽の体験が変わることを表現したかったんです。

AYAME

NFTは音楽文化を変えていくと思いますか?

新しいテクノロジーが登場すると音楽が変わるというのは中世の時代から続いていることなんです。未来の音楽は現在のテクノロジーから変わっていく。そう思うとweb3やメタバース、AIは確実に音楽を変えると思います。

AYAME

BAKU
どんな風に変わると思いますか?
変わり方は2種類あって1つめが、音楽との関わり方です。
配信で聴くだけになっていた音楽が再びコレクションするものに回帰する。
例えば、所有しているNFTをグッズやXR技術で部屋に飾るなどが可能になります。部屋に飾っているものに手をかざすと音が流れる。音楽の聴き方が増える。生活の中の音楽が体感しやすくなるといいなと思ってます。

AYAME
また、音楽ビジネスに関しても、今はサブスク収益に期待できなくなり、Tシャツなどのグッズを収益源にしているアーティストが多いですが、NFTなら音楽そのものを売る感覚を感覚を取り戻せると考えています。

AYAME

BAKU
音楽がより身近に感じられたり、アーティストが直接音楽を売る感覚を得られるのは体験価値として素晴らしいですね!

 

二つ目は音楽そのものが変化することだと思っていて、テクノロジーが変わると音楽そのものの形が変わることから、NFTでは今までにない新しい価値を提供できます。
例えば、従来のCDは誰が聞いてもCDの中身は一緒です。しかし、NFTを使えば同じ作品でもジャケットデザインや音楽の中身を1つ1つ異なるものにできます。

AYAME

BAKU
AYAMEさんのNFT音楽作品って同じタイトルの曲でもジャケットアートや音楽の中身が全て違いますよね?
SoundDesertから販売した「舞踏と蝶のシンフォニア / 流麗な蝶のフラグメント」はそれぞれ100毎限定の作品なんですが、ジャケットイラストと追加音色のフレーズが全て異なっていて世界に一つだけの作品を所有する体験を得ることができます。

AYAME

NFTを活用してファンやコミュニティの関係は変化したか?

CD販売やサブスクでは購入者や視聴者がどんな人か分かりませんでした。NFTで販売したら多くの場合、相手がどんな人か知ることができます。
10年経った後に買ってくれた人にお礼を言える。こういうのがNFTの面白いところ。

AYAME

BAKU
こういう技術の可能性を感じてNFTをはじめたんですね!
いえ、最初は全然気にしていなかったが、NFTを売ってから、過去に繋がった人に最新作や最新情報を届けられることに気づいたんです。
デジタル音楽を10枚もっている人にCDをプレゼントするなど後から特典を自分で設定しました。

AYAME

BAKU
デジタルで毎回コレクションしたら特典がもらえるのって嬉しいですよね!

CDを集めていた世代が、CDを集めなくなってしまいましたが、音楽を集める感覚を思い出してほしいんです。90年代にシングルCDを買ってニヤニヤする感じ。逆に今の若い人たちは分からない感覚なので新しい価値として提供したい。

AYAME

今後NFT音楽を売るときに気をつけたいことは?

NFTの言葉を使わずにいかにやれるか?を意識しています。

AYAME

BAKU
NFTって言葉は浸透してますが、イマイチ流行らないですよね。。笑
「デジタルアイテム」くらいのマイルドな表現の方が浸透しそうですね。

今後の活動や展望について

今は「NEON」という音楽NFTコレクションをセカンドシーズンという形でリニューアルしています。

AYAME

BAKU
AIやweb3を使った面白い仕掛けに期待してます!

まとめ

今回はSoundDesert」の音楽NFT配布ツールを活用して新しい音楽発信の可能性を提示してくれたAYAMEさんの話を伺いました。

CDプレイヤーが減少する中、新たな音楽の可能性を模索する取り組みは非常に興味深いですね!

最先端技術が音楽体験やビジネス、そして文化をどのように変えていくかをこれからも注目です!