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メタバースって流行るの? 実は浸透している活用事例3選

2024.08.04

こんにちは、株式会社CrossVision代表のBAKUです。

最近よく法人のお客様とのやり取りの中で「メタバースって本当に流行るの?」と聞かれるようになりました。
メタバースは中々普及しないと思われている一方で、数十万人規模のユーザが利用しているメタバースもあります。

ここでは実際に数十万人以上のユーザに利用されているメタバースのユースケースを3つご説明します。

BAKU
メタバースについて聞かれることが多いの以下で解説します!

メタバースとは?

メタバースとは、「meta」(超越した)と「universe」(宇宙)を組み合わせた造語で、インターネット上の仮想空間を指します。

最近ではユーザー同士がコミュニケーションを取れる仮想空間のことを主に指すようになり、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)などの最先端技術を駆使して、現実世界とデジタル空間をシームレスに融合させることで、没入感の高い体験が提供されるようになってきました。

ゲーム、エンターテインメント、教育、ビジネスなど多岐にわたる分野での活用が期待されています。
特に、ユーザーが自分のアバターを使って他のユーザーとコミュニケーションを取ることができる点が、メタバースの最大の特徴です。

この仮想空間での活動は、現実世界の制約を超えた新しい形のコミュニティや経済圏を形成する可能性を秘めています。

 

メタバースとは? VTuberの活動の場となり得るのか?

1. ゲーム実況、ライブ配信コンテンツ

メタバースは、ゲーム実況やライブ配信者のコンテンツとしても利用されています。
特にバーチャルYouTuber(VTuber)間のオープンワールドゲーム配信は視聴者は数万人に及ぶことも多く、ユーザは自ら3D空間にアクセスすることなく、コンテンツを楽しむことができます。

従来のゲーム配信と異なり、影響力のある配信者同士のコミュニケーションをリアルタイムドラマとして楽しめることが魅力です。
以下では仮想空間場でのコミュニケーションを重視したメタバースに近い体験を得られるコンテンツを紹介します。

ストグラ(ストリートグラフィティロールプレイ)

ストグラ(ストリートグラフィティロールプレイ)
引用:ストグラ まとめ @ウィキ

ストグラは、 GTA(グランドセフトオート)5のMODであるFiveMを用いたストリーマーサーバーです。
そこでストリーマーは自分の分身となるキャラを作成し第二の人生として活動します。

メタバース ✕ ロールプレイを実現した新感覚コンテンツには人気声優の中村悠一さんやラッパーのralphさんといった有名人も多数参加
視聴者のことは「観測者」と呼ばれ、自らゲームをすることなく、メタバース上でのドラマを楽しむことができます。

人気配信者のライブには5万人以上の「観測者」が集まることもあり、ゲーム実況者やVTuberの活動の場として盛り上がりを見せています。

 

にじさんじGTA

にじさんじGTA
星川サラ公式Xのポストより引用/ロゴ制作:シゲ@GEZGRAPHICS

にじさんじの配信者が集まるGTAのメタバースは、配信者同士のコラボレーションやファンとのインタラクションを促進する場として活用されています。
ここでは、配信者が一緒にプレイしながらリアルタイムでコミュニケーションを取ることができ、視聴者もそのやり取りを楽しむことができます。

ストグラを主催運営しているストリーマーの「しょぼすけ氏」を始めとした「ストグラ」運営スタッフがサポート役として入ることやYoutubeチャンネル登録者数100万人越えのVTuberを抱える大手VTuber事務所「にじさんじ」 のライバーが総勢100人以上参加していることから、従来のメタバースではリーチし得なかった大規模なユーザが楽しむ大人気コンテンツとなっています。

 

ホロアース

ホロアース
引用:https://alt.hololive.tv/news/157/

大手VTuber事務所「ホロライブ」のメタバースプロジェクト「ホロアース」は、カバー株式会社が開発中の仮想空間で、ホロライブに所属するタレントとファンが様々な体験を一緒に楽しむことができるプラットフォームです。

このプロジェクトは、VTuberとファンの新たなコミュニケーションの場として期待されており、ユーザーは自分のアバターで仮想世界を探索し、他のユーザーと交流を楽しむことができます。
また、今後はアニメやマンガなどの展開も予定されています。

アバター作成機能も導入されており、ユーザーは性別や体型、顔のパーツ、髪の色や形などを詳細に設定してアバターを作成できます。
このクオリティは市販のゲームと遜色なく、完成度の高い3Dモデルが特徴です。

現在はテスト用アバターのみが利用可能ですが、ユーザーが自分らしいオリジナルアバターを作成できる機能の開発が進んでいます。
今後、アバターのパーツや色数が増える予定であり、ユーザーはさらに個性的なアバターを制作することができるようになるでしょう。

 

2. 3Dライブ

メタバースのもう一つの重要な用途は、3D空間でのライブコンテンツです。
特に、人気のアーティストやVTuberがイベントを行う際の効果は絶大です。

3Dライブの魅力

3Dライブは、メタバース内で行われるコンサートやイベントの形態で、リアルなライブパフォーマンスを仮想空間で再現します。
最近は顔出しをしないアーティストが増えており、アバターを活用することで従来では不可能だった表現が可能になることが3Dライブの可能性です。

 

VTuberの3Dライブ

3Dライブの開催を目標に活動しているVTuberの方は非常に多いです。その憧れがメタバースへの関心を高めています。
メタバース上で3Dライブを行うことで、ファンとのインタラクションが深まり、さらに多くのファンをメタバースに引き込むことができます。

例えば「ホロアース」では、ホロライブ所属のVTuberたちのライブイベントが行われました。
2022年12月には「AZKi × Mori Calliopeプロトライブ」、2023年7月には「Protolive#2 ~ヤマトファンタジア~」などのライブイベントが実施され、メタバース内でのVTuber体験が提供されています。

 

人気アーティストのサイドイベント

人気アーティストのサイドイベント
Eve-Official siteより引用

大人気アーティスト「Eve」のライブツアーEve Experience Tour 2024「再邂」をメタバース空間に再構築した”オンライン展示会”が2024年3月に開催されました。

NTTドコモが開発するメタバースサービス「MetaMe」上で行われたもので、メタバースならではの表現と限定コンテンツが提供が行われました。

このように、人気アーティストの表現を拡張し、大型イベントのサイドコンテンツを開催することで数万人規模のユーザにリーチすることができます。

 

3. 小中高生のコミュニケーション

メタバースは、特に若年層の間で新しいコミュニケーションツールとして浸透しています。

フォートナイト

フォートナイト

人気ゲーム「フォートナイト」は、単なるゲームとしてだけでなく、子供たちのSNSとしても機能しています。

ここでは、友達と一緒に遊んだり、チャットを通じてコミュニケーションを取ることが一般的です。
フォートナイトは、ゲーム内での交流を通じて、メタバースの初期体験を提供しています。

3D空間上でコミュニケーションを取ることを日常的に行なっているこの世代が成長することでメタバースが一気に浸透するという見方もあります。

 

社会問題と将来の市場

一方で、フォートナイトには子供による課金や仲間はずれ、いじめ、ゲーム依存といった社会問題も存在します。
プライバシーの保護やセキュリティの確保、メタバースやSNSを正しい価値観で利用できる教育が必要になります。

一方で、彼らが日常的にメタバースを利用することで、新たなビジネスチャンスやコミュニティが生まれるでしょう。

 

今後メタバースは普及するには?

メタバースが今後さらに普及するためには、いくつかの重要な要素があります。

 

技術の進化

まず、VRやAR技術の進化が必要です。

よりリアルで没入感のある体験を提供するためには、ハードウェアとソフトウェアの両方の進化が不可欠です。
また、インターネットの高速化と低遅延化も、メタバースの普及にとって重要な要素です。

 

コンテンツの多様化

次に、メタバース内で提供されるコンテンツの多様化が求められます。
エンターテインメントだけでなく、教育、ビジネス、医療など、さまざまな分野での活用が進むことで、より多くの人々がメタバースに関心を持つようになります。

 

コミュニティの形成

メタバースの普及には、ユーザー同士のコミュニティ形成が不可欠です。
ユーザーが互いに交流し、協力し合うことで、メタバース内での活動が活発化し、その魅力が広がります。SNSやフォーラムを通じてコミュニティを支援し、ユーザーの意見や要望を取り入れることが重要です。

 

法的・倫理的問題の解決

最後に、メタバース内での法的・倫理的問題を解決することも必要です。

特に未成年の子供たちの間で広まりつつあるコンテンツはプライバシーの保護やセキュリティの確保など、さまざまな問題に対処するためのルール作りが求められます。

 

まとめ

メタバースは、ゲーム実況やライブ配信者間のコミュニケーション、3Dライブ、小中高生のコミュニケーションツールとしてすでに浸透しています。
これらの利用用途は、メタバースが単なる流行りではなく、現実のコミュニケーションやエンターテインメントの一部として定着していることを示しています。

今後さらに普及するためには、技術の進化、コンテンツの多様化、コミュニティの形成、法的・倫理的問題の解決が必要です。
メタバースの可能性は無限大であり、その未来には多くの期待が寄せられています。

 

BAKU
課題やリスクも多いですが、新しいエンターテインメントのカタチとして普及して欲しいですね!